就位式

竜王就位式に行ってきた。

今年の組優勝は関西の棋士が多く、普段見ることができない顔ぶれに表彰台をミーハー気分で眺めていた。
豊島くん(四段)は若くて細くて色白で、今にも倒れてしまいそうでひざかっくんしたくなるタイプだった。
近場の人こそ遅刻するという定説通り、関東在住の阿久津くん(六段)が「いやいやいやどうも」的にひょっこり現れた。

子供参加率が高いこの就位式。
去年は壇上でトーマスを走らせていたが、今年は壇上でカルタ大会が行われていた。
息子を筆頭になぜか揃いも揃って男の子ばかりで、数年経つとむさい集団になるのかなぁと想像する。
小田切さんのところの生徒さん女の子たちがかわいらしく見えた。

梨沙帆さんにインタビューを受ける。
人前に出るのが苦手な人間にテレビカメラなんて無理ですよ。
にやにやすることしかできず、マイクを向けられながら少しずつ後ずさりしていた。
まともに話せなくてごめんなさい。

その代わり一対一では余計なことを喋ってしまう。
増田さん(五段)とお話をし、同じ関西の兄の話になった。
「そういえば竜王戦では兄に勝ってましたよね?」
「いやぁ、でもその後お兄さんに2連敗しましたから」
「じゃあいいとこどりですね」
我ながらアホなツッコミする。
そして口から出たあといつもの後悔。
森内さんとか佐藤さんの奥さんだったらそんなこと言わないだろ。

龍言の方に声を掛けていただく。
龍言 「ぜひ今度ゆっくりとご家族でいらしてください」
私  「そういうことは旦那に言ってやってくださいよ」
龍言(旦那に)「ぜひお忍びでいらしてください」
お忍びって家族以外と行くみたいじゃないですか。

天彦くんが笠井さんなど女の子たちと写真を撮っていた。
シャッターが切られる瞬間に合わせてひざかっくんしてやりたいと思っていたら、偶然にも後藤さんも同じことを考えていたようだ。
くれぐれも後ろには気をつけてください。

いろいろな方に「ブログを見ています」と声を掛けられた。
そのたびにこっぱずかしくなり「ご、ごごごめんなさい…」と言いたくなってしまう。

式が終わり、ホテルの部屋に戻ると化粧がなかなか落ちなくて困った。
毎年、美容院でヘアーメイクをしてもらい、白滝さんの奥さんに着付けをしてもらう。
年を重ねても着物が似合う女にちっともならないくせに、年々化粧のノリだけは着々と悪くなっている。

年に一度、就位式でだけお会いする方がたくさんいる。
同窓会みたいで私はそれが楽しみだったりする。
パレスホテルは建替えのため、2012年まで休館するそうです。
新しくなったホテルの会場には大量の堀りごたつ+全自動麻雀卓が設置され、隅にはゲーセンにある競馬ゲームと東京競馬場顔負けの大画面のテレビが置かれるのでしょうか。
今度はそこでみんなで鍋をつっつきながら日本酒を片手に就位式をしたいですね。

来ていただいた皆さま、このたびはほんとうににありがとうございました。
by inaw | 2009-01-28 10:15
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