テレビの取材が家に来るため、部屋の掃除をしていた。
おもちゃを片付け、掃除機をかけ、あとはリビングに干してある洗濯物を畳むだけ。
しかし服を半分畳み終えた状況で幼稚園の個人面談に行く時間になってしまった。
「畳んだ服クローゼットにしまっといて。よろしくっ!」
旦那は服を畳むことができない。
けれど気を利かして、まだ干したままの残り半分の服をどこかに移動させるぐらいのことはしてくれるだろう。
そう期待をして家を飛び出した。
15分間の短い個人面談を無事終え、家に戻って来ると洗濯物は干したままだった。
そしてその横で撮影が行われていた。
……………おおおおおいっ。
去年の夏の話。
出先で突然雨に降られ、家にいる旦那に電話を掛け「ベランダに干してある洗濯物寄せといて!」と言った。
帰ってくると半乾きの洗濯物が床に山積みにされていた。
なぜ床に置いてあるのかと尋ねると「取り込んでって言ったから」と答え、
なぜ掛けておいてくれないのかと尋ねると「そんなこと言ってなかったから」と答えた。
悪びれた様子もない旦那に悲しくなり、泣きながらしわくちゃになった服を洗濯機につっこんだ。
梅雨の季節になりましたね。