3、4年前のある日のこと。
将棋関係者何人かで遊んでいた。
その日その場には数日後に誕生日を控えた栄ちゃん(飯島五段)がいた。
夕飯も食べ終わり、こっそり買っておいたバースデーケーキをテーブルの上に置いた。
『えいちゃんおめでとう』とチョコで書かれたケーキを見てびっくりした様子。
「え?え?なんですかこれ?!」
まぁまぁ、どうぞどうぞ。
「え?あれですよね?こういうのって1週間前くらいから予約しなくちゃならないんですよね?」
そうそう。はりきって随分前から予約しちゃったよ。
「うわぁ。わざわざありがとうございます!」
予想以上に喜んでくれたので、当日ふと誕生日なことを思い出し、急いで駅前のケーキ屋に買いに行ったことは言わなかった。
栄ちゃん、当日でもケーキに名前を入れてくれるお店はあるんですよ。