競馬狂に囲まれながらも、私は一切競馬をやらなかった。
囲まれたからこそ、やらなかった。
旦那に「たまには馬券買う?」と聞かれれば、自分の誕生日の数字を告げた。
馬を見てかわいいとは思うが、それは犬や猫と同じことだった。
賭け事や勝負事には興味が湧かなかった。
そんな私だったが、最近は「家族と共通の趣味を持つのは大事なこと」とも考えるようになり、
競馬を知ろうと思い始めた。
そうだ。競馬の道を家族と共に歩んでみよう。
まずはこの長年の競馬への鬱憤を『優駿』に送り付けてから。
全てはそれからだ。
完