落款

この間の土曜日のこと。
1階の将棋部屋で旦那がサインを書き、2階のリビングで私が宛名を書いていた。
階段をどたどた上る足音が聞こえ、旦那がリビングのドアを開けて言った。

「落款押し間違えた!」

落款とはサインの下の方に押す判子のことだ。

「予備の本がないんだよね。このまま出すしかなくって。書いてくれるかな?間違えたこと」

「お手紙入れとくよ」と、落款を間違えたというその本を受け取る。
が、どう押し間違えたのかよく分からない。

私  「これどっち向きに押しちゃったの?90度逆さ?180度逆さ?」
旦那 「聞かないで」
私  「は?だから90度なの?180度な…」
旦那 「俺に聞かないで」
私  「俺に聞かなくて誰に聞くの」
旦那 「俺、90度とかそういうのよく分かんないの」
私  「何も難しいことは聞いてないよ。90度?それとも…」
旦那 「だから聞かないで」
私  「……」

旦那はたまに不思議なところが抜けていたりする。

栄ちゃん(飯島六段)の結婚式の2次会でのこと。
始まる前にみんなにクラッカーが配られ、きょとんとする旦那。

旦那 「これ、なに?」
私  「新郎新婦が入ってきたらパーンってやるんじゃないの?」
旦那 「え?これどうやって使うの?」
私  「……えーっとね、ここをはがして中身を出してねぇ」
旦那 「ふむふむ」

ふむふむじゃない。
そこは突っ込んで欲しいところだから。クラッカー解体しちゃ駄目だから。
みんなのサプライズクラッカーに旦那は新郎新婦以上にびっくりしていた。

他にもワンタッチ式傘を知らなかったり、くるりと回して出てくるボールペンを知らなかったり。
旦那は将棋以外には頭が働かない。

というわけでお手紙が入っていた1名の方、すいませんでした。
当たりだと思っ…てもらえませんよね…。
by inaw | 2009-04-29 07:33
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