靴下

銀河戦表彰式に向かう日のこと。

やばい。戸辺くんとの待ち合わせに間に合わない。
せかせか親子3人駅まで歩いていると「あっ!」と旦那が急にさけんだ。
なに?どうした?忘れ物?
聞くと「……うん、靴下」と応えた。
えっ?どうして靴下履き忘れるの?
「いや、履いてるんだけど…」と言いスーツの足元をめくった。
足首までのカジュアルな靴下だ。
えーーーーー。
いや、まぁ、大丈夫。
誰も見ないよ。時間もないし。ほらっ、行こう。
「今日、前の方でイスに座るかもしれない」
なにやってんのぉぉぉ。
家に戻るか悩んだ旦那は、おもむろにその場でスクワット……いやっ、空気イスを始めた。
「ね、どう?見える?」
座ったふりをし、足元が見えるか確認をしていたのだ。
道路の真ん中で真剣に空気イスを何度も繰り返す彼の姿を直視できず、
「……だ、だいじょうぶ…かなぁ」と声を掛けることで精一杯だった。
by inaw | 2008-02-27 06:14
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