つくし文具店

住まいに関する本を漁る日々、萩原修さんにはまった。

彼が店主をしているつくし文具店が偶然にもとなり駅にあることが分かり、胸が高鳴った。
行かない手はない。
地図で見るかぎり我が家から4、5キロといったところ。
自転車で行ける……うん、行こう。

気持ちよく空が澄み切った昨日、自転車をこいで行ってきた。

いや、きつい。
迷子になるわ、急な上り坂はあるわ、何よりくそ暑い。
着いた時には体中から汗が湧き出てきた。

店の中には紙や木で出来た個性豊かな文房具が並べられていた。
紙でできたメガネ、動物の形をしたカラフルな輪ゴム、壁に掛ける日めくりゴミ箱。
そのうちの一つに目がとまった。

皮でできたオセロ盤。

すぐに店のひとに聞いた。
「これ升目増やすことできますかね?」
特注になるためすぐには返事できず、後日連絡するとのこと。

ワクワクして同じ道のりを自転車をとばして帰った。
旦那に言ったらどんな反応をするだろう。
布盤じゃくて、プラ盤じゃなくて、皮盤だよ?!
いやっ、ここは内緒にしておいて実物が出来上がったときジャーンって見せてあげようか。
でも早く言いたくて言いたくて仕方がない。
ドキドキしながら旦那に報告した。

「ふーん」

彼の発した言葉はそれだけだった。
by inaw | 2007-06-13 12:18
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